代ゼミ物理の為近和彦先生と言えば、大学受験の世界では知らぬ者のないビッグネームです。その分かりやすく隙のない授業はこれまで多くの学生を虜にしてきました。
一方で、流体力学は誰よりもよく理解できるのに飛行機に乗るのは怖い、というとても人間臭い側面もお持ちです。そしてキャンプを愛し、二人のお嬢さんのお弁当を毎朝五時半に起きて作るよきパパでもあります。その為近先生には実は「お話を書く」という隠れた才能があることは、ほとんどの人が知らない秘密です。それが今回、とうとう陽の目を見ることになりました。それも若いイラストレーターとのコラボレーションで、絵本という形になりました。
絵本と物理、一見全く無関係に見える二つの世界ですが、為近先生のお人柄を考えると、その二つがいかにも自然に融合していくように感じられます。処女作の「春の雪だるま」はごく短い小品ですが、先生の優しい人柄があふれ出るようなさわやかな作品です。これを機会に、為近先生には、物理の世界をより親しみのある形で伝えていただけるような本を書いていただけることになりました。そしてもちろん絵本も。先生の今後の創作意欲を高めていただくためにも、ぜひ多くの皆さんに「春の雪だるま」を読んでいただきたいと思います。
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